サムスンディスプレイの第8世代(2.2m x 2.5m)液晶ディスプレイ(LCD)生産ラインの売却手続きが終盤であること5日伝えられた。 韓国ジエレック紙が報じている。
今年半ば稼動を中断した8-1ラインフェイズ1(1段階投資)の生産ラインが売却対象である。 8Aラインとも呼ばれ月産能力は8万枚レベルである。 中国のディスプレイメーカーHKCが買収者になることが有力なものと業界では推定されているという。
サムスンディスプレイは忠南牙山1キャンパスの8Aラインを取り除いた後にQ1ラインを導入するという、いわゆる「Cプロジェクト」を今年開始。 量子ドット(QD)ディスプレイの最初の量産ラインであるQ1ラインは2021年に稼動する予定だという。 Q1ラインの月産能力は月3万枚といわれる。
2017年にも、サムスンディスプレイは、牙山1キャンパス7世代(1.87m x 2.2m)LCD生産ラインの一部(7-1)の操業を停止し、中小型OLED生産ライン(A4)に転換している。
7-1ラインが稼動を停止してから2年後である今年の3月、中国広西チワン族自治区欽州市の港では、地方政府高官が出席するなか、機器の入港記念行事が開かれた。 当時、現地メディアは「今回入港した機器は、韓国釜山港から出発した」とし「最初入港時入ってきた機器価額は1億6000万ドル」と報道した。
2年前とは異なり、今では10世代以上のLCD生産ラインが中国で量産稼動中だ。
今年から韓国内のサムスンディスプレイとLGディスプレイはLCD生産ラインを停止し、既存ラインも減産を開始した。 市場調査会社IHSによると、今年のTV用LCDの出荷量はBOE、LGディスプレイ、CSOT、台湾イノラックス、サムスンディスプレイの順に多い。 来年には、BOE、CSOT、イノルックス、HKC、LGディスプレイの順になると見られている。
サムスンのOLEDシフトが鮮明になっている形だ。